失敗しない学校の選び方

フィリピンへ留学すると決めたら、まず通学する語学学校選びを一番にすることになるでしょう。
フィリピンは世界各国の留学希望者から留学先としてのニーズが高い国ですので、たくさんの語学学校が存在しています。各学校によってカリキュラムや施設などの特徴が大きく変わります。エリアによっても特色があります。
この記事では数あるフィリピンの語学学校の中から、自分に合った学校を見つけられるためのコツや情報をお伝えしようと思います!

留学目的に合ったカリキュラムとプログラムの選択

まず、自分の留学目的をきちんと明確にすることがとても大切です。

  • ·どうして留学したいんだろう?
  • ·留学をきっかけに、英語を本格的に学ぶきっかけを作りたい
  • ·到達したい英語力のレベルは?
  • ·語学の勉強以外に経験したいことは?
  • ·予算内で通える語学学校が希望
  • ·授業のスケジュールについて

留学の目的によって、選ぶ語学学校やエリアが変わります。
留学を決めた方は意思をしっかりお持ちの方が多いと思いますが、留学で何をしたいのか目的を明確にしたり深堀りしたりするのはなかなか難しいものです。
フィリピン留学の準備期間の最初の頃にここをしっかりと明確にするほど、その後の学校選びや予算の組み立て、施設の希望などの準備がスムーズになります。
自分を見つめ、フィリピン留学で得られるものを増やしましょう!

学校の教育のクオリティと評判

教育のクオリテイー

どの国の学校でも、一概に国内の全ての学校が同じ教育の水準を保っているわけではないように、フィリピン留学に於いても語学学校によって教育のクオリティは異なります。
自由な校風で初心者でも不安なく学びやすい学校、ネイティブ講師が多い学校、校則が厳しくスパルタ式の学校など、一言でフィリピンの語学学校といっても実に様々な特徴があります。なかなか簡単に行くことができない留学、少しでも自分に合った質の高い語学学校を選びたいですよね。以下の項目では、語学学校毎の特色を施設の様子も交えながらお伝えいたします!

食事の内容やクオリティ(学校の資本によって様々)

食事の内容

フィリピンの語学学校は、校内に生徒用の宿泊施設や食堂が併設され、留学中は校内でほとんどの用事を済ませることが出来るのが特徴です。
語学学校の規模によって施設の充実さや食事の質などは変わりますが、一番特徴が大きく出るものとして、「語学学校の資本国」の違いがあります。
フィリピンの語学学校はフィリピン資本の学校だけでなく、日本・アメリカ・韓国など、外資系資本で設立されたものも数多くあります。そしてそれら全てに目に見える特徴がありますので、ご自身の英語学習のレベルや生活習慣、ご予算に合わせて学校選びをすることが大切です。簡単な特徴は以下の通りです。

資本国による語学学校の特徴

日本資本の語学学校

日本資本の語学学校は、日本の企業が出資している学校です。
英語力のレベルや学習方法などに幅があり、英語が苦手な日本人でも学びやすいカリキュラムが豊富です。初めての留学という人にとっても通いやすいでしょう。校風も自由なところが多く自分で使える時間が多いため、外出や観光も充実させることが出来ます。施設はきれいで、リーズナブルなものからリゾートタイプまで、予算に合わせて選択することができます。日本人留学生が多いので、いざという時は日本語が通じる友人を作ることができます。日本人のスタッフが常駐していることも安心です。
学費は他の国の資本に比べてやや高めの傾向にありますが、食事に和食が多く提供されること、その他サービスが日本人寄りであることを考えると、海外にいながら日本らしさの中で生活できるので、ホームシックにかかるリスクは低めでしょう。
また自分のペースで学習を進められるのはメリットですが、逆に言えば自分で留学を成功させるという強い意志が必要になるケースもあります。学習スケジュールを意識して立てていきましょう!

アメリカ資本の語学学校

アメリカ資本の語学学校は、アメリカの企業が出資している学校です。
在籍講師の英語ネイティブの割合が高く、留学生の出身国も偏ることなく様々ですので、グローバルな雰囲気を感じることができるでしょう。校風は自由なところが多いので、しっかり語学を学びたい人にも外国の空気をたくさん感じたい人にもおススメです。施設はリゾートタイプが多めです。せっかくネイティブ講師が多い環境であることを活かし、自ら積極的に講師や留学生に話しかけましょう。

韓国資本の語学学校

韓国資本の語学学校は韓国の企業が出資している学校です。日本の企業と合同で出資している学校もあります。韓国資本の語学学校は、いわゆるスパルタ教育を取り入れているという特徴があります。授業の時間は他の国の資本の語学学校よりも長く、テストの頻度も高く、普段の生活の規則も厳しめと、勉強に集中しやすい環境です。短期間で効果的に英語力を伸ばしたい、今のレベルより更に上の語学力をつけたいなど、がっつり英語漬けになりたい場合はおススメです! TOEICやTOEFL、IELTS対策のクラスが充実しているのも、韓国資本の語学学校の特徴です。また日本資本の語学学校と比べ日本人の割合も少ないので、必然的に日本語を使う機会が少ないことも、英語学習にとって良い環境と言えるでしょう。
学生寮は、韓国資本であるため韓国料理が多く出されます。サポートスタッフも韓国人の方の割合が多く、館内アナウンスや掲示板の言語も韓国語がベースとなります。最近は日本人の利用も多いため日本語サポートスタッフも増えていますが、それでも日本語を使う機会は少ないため、留学に来た実感がありますね。語学学校自体は街の郊外にあることが多く、部屋や設備はシンプルな学校が多いですが、リゾートタイプもあります。

資本国による語学学校の特徴

上記で少しお伝えした学生寮についてですが、フィリピンの語学学校は全寮制であることがほとんどです。全寮制であることのメリットは以下の通りです。

  • ·語学学校内の施設(もしくは提携施設)であるため、入学前の手続きが煩雑でない
  • ·語学学校と同じ建物、または敷地内だったり近隣にあることが多いので、日々の通学に便利
  • ·語学学校の施設なので、セキュリティが万全
  • ·日本資本の語学学校であれば日本人スタッフが在籍している学校もあり、困ったときに相談しやすい

ほとんどの学生寮が語学学校と同じ建物か、同じ敷地内にあります。常に学校関係者がいる環境なので、セキュリティも万全なところが多く、一人で留学をする人にとっても安心出来る環境です。またフィリピンには様々な国の資本の語学学校がありますが、日本資本の語学学校であれば日本人のスタッフが常駐していることもあり、初めての海外滞在で体調不良があったり、日々の生活に不安があり相談したいという場合でも安心出来ますね。

また先ほどお話ししたような語学学校の敷地内にある寮を内部寮、語学学校の施設ではないアパートメントやホテルを寮として提携しているものを外部寮と言います。内部寮は上記にあるようなものが特徴ですが、外部寮はまた違うメリットがあります。外部寮はホテルなどと同じできれいで、施設が充実している事が多いです。また内部寮だと複数名で同じ部屋になることも多いですが、外部寮ですと1〜2名部屋であることがほとんどですので、プライバシーの確保がしやすいです。また門限がないことや、比較的インターネット回線が安定していることも特徴です。しかし内部寮に比べて料金が割高であることが多く、留学費用に含まれている食事は外部寮利用者であっても語学学校内の施設を利用する必要があるなどの不便な部分もあります。はじめての留学であれば、施設内で全てを済ませられる内部寮をおススメしますが、ご自身の生活スタイルや希望にどちらが近いかはしっかりと見極めましょう!

内部寮と外部寮

少しだけフィリピンの語学学校の良さについてお話ししますと、上記の寮についてに加え、「英語ネイティブの国へ語学留学するのと変わらない質の教育を受けることができる」というものがあります。フィリピンは第一言語こそフィリピノ語(タガログ語)ですが、公用語として英語を採用しており、世界で3番目に英語話者が多い国です。国民の9割以上が英語を理解、話すことができます。そのためフィリピンでの英語学習は安心できる上、ネイティブよりも話すスピードが早くなく緩急もあるので、日本人にとっても理解しやすいのです。

またフィリピンの語学学校はマンツーマンレッスンを基本としており、

  • ①マンツーマンでガッツリと個人レッスン
  • ②マンツーマンをしながらグループレッスンも織り交ぜる

というような形で、一人一人の希望に沿ったカリキュラムで学習を進めることができます!
語学習得はとにかく話すことが大事です。大人数レッスンよりも話す機会の多いマンツーマンレッスンでしっかりと基礎を学び、グループレッスンで実践できるのはとても理想的ですね。そしてフィリピンで英語の基礎を学んだあとに他の英語ネイティブ国へ行く、「2か国留学」というものも人気です。最初にフィリピンで学習しやすい英語を学び、そのスキルをオーストラリアでのワーキングホリデーや、ハワイのJ1ビザでの滞在に活かしながらネイティブ英語を学びやすくする、という効率的な留学方法もあります!フィリピンだけで終わらないのがフィリピン留学の特徴と言えるかもしれません。

いかがでしょうか。フィリピン留学においての失敗しない語学学校の選び方の参考になりましたでしょうか。留学先として世界中から人気のあるフィリピンには、たくさんの語学学校の選択肢があります。留学の目的は語学力アップだけではありません。その時にしか体験できないことが、後に生きてきます。そうした経験を得るためにも、留学の目的をしっかりし、ご自身に合った学校選びをすることが大切です。皆さんのフィリピン留学の参考になれば、幸いです!