語学の成果がでるまで

フィリピンへ留学すると決めたら、まず通学する語学学校選びを一番にすることになるでしょう。
フィリピンは世界各国の留学希望者から留学先としてのニーズが高い国ですので、たくさんの語学学校が存在しています。各学校によってカリキュラムや施設などの特徴が大きく変わります。エリアによっても特色があります。
この記事では数あるフィリピンの語学学校の中から、自分に合った学校を見つけられるためのコツや情報をお伝えしようと思います!

効果的な学習方法

語学学習というと、単語や文法を覚えるインプットがメインと思われがちですが、実は語学の上達に重要なのはアウトプットとのバランスです。
言語学習におけるインプットとは「読む・聴く・覚える」などの行動ですが、アウトプットは「書く・話す・表現する」などが該当します。もちろんアウトプットをするにはまず前提知識や記憶のストックが必要ですが、ただインプットするだけでは記憶は定着せず、忘れやすいままなのです。覚えた知識をアウトプットする機会が多ければ多いほど、そしてその頻度が高ければ高いほど、効率よく言語学習を進めることができます。
では日常生活において、アウトプットの実践的な方法はあるのでしょうか。

日常生活での言語学習のコツや実践的な方法について

インプットしたものをアウトプットすると得られる効果としては、学習内容や得た経験が記憶に定着しやすくなる・アウトプットしていくうちに頭が整理され、理解度が上がる・人に話す事で、理論建てた説明が出来るようになる・要約する能力が身に付く、などがあります。
学校での学習は基本的にインプットがメインなのでアウトプットの重要性には気づきにくいのですが、語学学習に限らず、自分が発したり書いたりの出力によって、自分の記憶が定着していき説明や要約が上手くなっていくので、会話など瞬発力が重要な言語分野においては積極的に実践していきましょう。
日常の中で取り入れやすいアウトプットの実践的な方法は、次のようなものがあります。

動画などで聴いた英文や英会話を声に出してリピートやシャドーイングをする

シャドーイング

言語学習初心者や、他言語で話す機会の少ない人でも取り入れやすい方法として、動画や音声で聞こえた言葉を声に出し復唱するというものがあります。動画であればネイティブの発音で練習することができますし、慣れないうちはスピードの調整をして、聞きやすく学習することもできます。場所と時間を選ばず学べるので、アウトプットの練習としては日常的に行うことができるでしょう。

英文で日記を書く

日記を書く

日記を英語で書くというのも、効率的な方法の一つです。覚えた単語や文法を記憶に定着させる為に作文をするのは良い方法ですが、日記として作文を毎日の習慣とすることで、即アウトプットする機会が得られます。24時間経つと記憶の約70%は忘れてしまうとのことですので、記憶はいかに早く定着させるかが大事か分かりますね。文章として残しておくことで、後から読み返しご自身の語学力の成長が確認しやすいということも、日記を学習へ取り入れることのメリットでしょう。その日に覚えた単語やフレーズを積極的に使って作成してみましょう。

外国人の友人と、チャットやメールなどを英語で書きこむ

チャットやメールなどを英語で書く

上記よりもより実践的な内容として、外国人の友人とメールやチャットでやり取りし、リアルな英語を使う機会を作っていきましょう。メールなら文章作成の勉強に、チャットならよりリアルタイムなやりとりが出来ます。外国の方とやり取りすることで、テキストなどで学習するよりも実践的な言い回しや単語を肌で感じることができるので、外国人のご友人がいる方はコミュニケーションを楽しみながら語学学習をしていきましょう。外国人のご友人がいない場合、同じように語学力を向上させたいという目的がある日本人のご友人と練習するのも良いでしょう。SNSの投稿を英語でするという方法もあります。

外国人の友人と、通話や会話で英語を使って話す

外国人の友人と英語を使って話す

更に実践的かつレベルを上げた方法として、外国人の友人と実際に会って英語で会話したり、通話したりする方法があります。作文やメールでも記憶の定着はしていきますが、実際に会話をするとなると、正確なヒアリング・自分の中での返事内容の準備・スムーズな会話運びの瞬発力やリアクションなどが必要となります。学習内容のアウトプットとしては一番あらゆる技術を使うのが、会話でしょう。英語のネイティブスピーカーの友人がいればきれいな発音や用いる単語、文法が勉強になりますが、必ずしも英語のネイティブスピーカーとの会話だけが正しい英語学習になるわけではありません。

英語は全世界で話されている言語であり、国や地域によって発音やスピード、使われがちな単語の傾向はかなり異なります。時にはネイティブのイントネーションよりも、同じエリアの国々のイントネーションの方が伝わりやすい場合もあります。もはやネイティブスピーカーの英語だけが正解とも限らないのです。
色んな国の人とお話しする機会を作れば、聞き取りやすい言葉、難しい言葉などがご自身の記憶のストックになります。キレイな英語を話さなくてはという感覚はなくなりますので、英語で話すことへの気恥ずかしさや抵抗は少なくなります。代わりに、どういった表現ならわかりやすいか、色んな言語由来のイントネーションがあるけれど、伝えるために必ず外してはいけない発音はどれなのだろう?といったような、かなり踏み込んだ経験が得られるでしょう。外国人の友人に囲まれる環境を作るという前提がありますが、留学中などでその環境が得られる場合、なによりも一番学習の効果を実感できるでしょう。

日常生活での言語学習のコツや実践的な方法について

インプット学習

上記ではアウトプット学習について詳しく説明しましたが、読む、聞くなどのインプット学習が基礎になることは大前提です。効果的に単語や文法を覚えるなどの自己学習の際に便利な学習アプリや書籍をいくつか紹介します。

アプリ:スタディサプリENGLISH

スタディサプリENGLISHは、社会人でも学生でも使いやすい、タイパ重視のアプリです。1回のレッスンや動画が3分からと、移動時間や寝る前などのスキマ時間にも勉強することが出来るのが特徴です。そのお手軽さから、多忙な社会人や学生にも支持され、継続率の高いアプリです。
ビジネス英語から日常会話、TOEICなどの試験対策まで勉強することができます。完全無料コースはないので、他の学習ルーティンやサブスクの状況を見ながら導入することをおすすめします。

アプリ:Duolingo

Duolingoはゲーム感覚で言語学習をすることができるアプリです。対象年齢は低めから設定できるので、言語学習初心者でも楽しく勉強することができます。無料版と有料版がありますが、無料版でも機能は充実しています。最初は他の言語学習と合わせて利用し、ご自身に合いそうであれば有料版を検討する程度で良いでしょう。
Duolingoの特徴は英語以外の言語も学ぶことができる点です。余裕があれば、留学先で知り合った多国籍の友人の国の言語をゲーム感覚で学んでみるのも、交流の手助けになりそうですね!

書籍:みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

本書籍はシャドーイングの練習に役立つ本です。難易度としては最初は初心者向けですが、中級〜上級と上位レベル向けの書籍が出ているため、慣れてきたら新たにテキスト探しをする必要なく進むことができます。英文自体も中学生で習う程度の難易度ですので、シャドーイングの練習にはちょうど良いでしょう。

学校や授業外の活動での学習効果を高める方法

学習効果を高める

上でも述べたように、語学は実際に話すことが一番の上達に繋がります。特に留学中は普段の日本人のみの環境と違い、現地の講師陣や留学生仲間など、会話の実践をするのに最高の環境が整っています。
文法や表現などの学習に直結する部分は語学学校の講師達へ積極的に質問しましょう。講師の皆さんは毎年たくさんの留学生と関わっています。一部ではありますが、同じ国の生徒同士でつい集まってしまい、自国の言葉を多く使って過ごして英語学習の機会を自ら少なくしてしまっている留学生達のことを、もったいないと感じている講師たちも少なくないようです。自ら学ぶ姿勢を見てもらえることで、講師たちも意欲的に応えてくれるでしょう。
授業で習ったことは、クラスメイトの留学生仲間と話して実践していきましょう。習ったことや覚えたことはすぐにアウトプットすることで記憶が定着します。そうした実践には、同じ志で学ぶ留学生仲間と交流するのが一番良いでしょう。リアルタイムで復習が出来るうえ、日常会話として生のやり取りができるので、会話スキルの上達の速度が上がります。

ボランティア活動やスタディツアーなどに参加する

フィリピン留学中、ボランティア活動やスタディツアーに参加するのも非常に良い経験となります。
例えば日本語を教えるボランティアや、日本について説明する交流会などに参加すれば、興味や知識のある内容を英語で説明する機会を得られるので、英語力の見直しや要約力を養うのにとても役立ちます。スタディツアーではフィリピンのあらゆる社会問題や情勢を学ぶこともできますし、基本的に英語しか伝わらないため、リスニング力や英語での理解力を養うことができます。ただの語学留学に留まらない経験ができますので、通っている語学学校へプランを聞いてみましょう。

いかがでしょうか。語学学習の成果が出るまでの効果的な学習方法について、お役に立てましたでしょうか。留学前から自主学習で取り入れやすいもの、留学中の現地ならではの学習方法と、その時のご自身の語学力や状況に合わせて、活用してみてくださいね!